キッチンやトイレなどを除菌&消臭したいとき、次亜塩素酸の除菌剤を使ってみたいけど、どうやって使うのかわからない、なんて悩みはありませんか?
ボトルの裏を見ると、ちょこっと使い方らしいものは書いてありますが、
- 実際にどんな用途で使えるのか?
- 何分間つけおきすればいいのか💡
- 掃除した後に拭き取りは必要なのか?
などなど、わからないことが多いと思います💡
今回は、次亜塩素酸の除菌剤を使ってみたいけど、どうやって使えばいいのかわからない!という方に向けて💡
知っているだけで差がつく!? 次亜塩素酸ナトリウムの用途、用途別濃度、つけおき時間、薄め方について詳しく紹介していきたいと思います^-^ノ
作業に必要なもの一覧♪
今回の作業では、これらの道具が必要となるので用意しておきましょう💡
- 6%の次亜塩素酸ナトリウム除菌剤(ハイターやブリーチ)
- 使い捨てゴム手袋
- ふきん(雑巾)

今回使用するものはこちら💡
まだ持っていない人は先に揃えておいてね♪
用途ごとの「濃度」「つけおき時間」「使い方」について♪
用途ごとの
濃度&使い方♪
次亜塩素酸ナトリウム除菌剤は、原液のままではなく希釈して使用するのが一般的です💡そのため500mlのボトル1本でもかなり長持ちするんですね!?
ここでは、主な用途、用途ごとの濃度、希釈方法について表にまとめて紹介していきます💡

ブリーチのキャップ1杯は20mlだよ♪
★ キッチンブリーチの用途別 – 希釈率 ★ | ||
---|---|---|
濃度 | 主な用途 | 希釈倍率 (水:原液) |
6%(原液) (60,000ppm) | ・希釈用(そのままでは使用しない) | 1 倍 |
1% (10,000ppm) | ・細菌芽胞の除菌(つけおき3時間以上) | 6倍 (100ml:20ml) |
0.5% (5,000ppm) | ・カビ取り(こびりついたカビの掃除)(つけおき10分程度) | 12 倍 (200ml:18.2ml) |
0.1% (1,000ppm) | ・排泄物(嘔吐物、便など)の消毒(つけおき10分以上) ・ノロウイルスを確実に除去(つけおき10分以上) | 60 倍 (1000ml:16.9ml) |
0.06% (400~600ppm) | ・漂白剤としての効果(つけおき30分以上) ・浴室、浴槽、便器などの除菌(つけおき2分以上) ・調理器具の除菌(つけおき2分以上) ・木製製品の除菌(つけおき5分以上) ・便器洗浄(つけおき10分以上) | 100 倍 (2000ml:20.2ml) |
0.02% (200ppm) | ・布製品(ふきん、など)の消毒(つけおき2分以上) ・台所シンクの消毒(フキンで塗布して2分以上湿らせる) ・ゴミ箱、三角コーナーの消毒&消臭(フキンで塗布して2分以上湿らせる)(生ゴミに直接使用はNG!) ・エアコンの除菌&消臭(フキンで塗布して2分以上湿らせる) ・ドアノブ、手すり、床などの消毒(フキンで塗布して2分以上湿らせる) | 300 倍 (3000ml:10.02ml) |
0.01% (100ppm) | ・消臭スプレーとしての用途(そのまま掛けてもOK) ・冷蔵庫内の消毒(フキンで塗布する) ・食器の消毒(フキンで塗布する) ・部屋、壁やカーテン、ベッドの消臭(スプレーで掛けても大丈夫) ・靴の消臭(スプレーで掛ける) ・車内の消臭(スプレーで掛ける) | 600 倍 (6000ml:10.02ml) |
0.005% (50ppm) | ・生野菜、果実の除菌(かけ洗して水で洗い流す) ・空気清浄機内に入れて空間除菌&消臭(タンク内に50ppmの水をいれる) ・キッズ・ベビー用品・おもちゃの消毒(フキンで拭く) | 1,200 倍 (5000ml:4.15ml) |
0.0001% 以下 (1ppm 以下) | ・飲料水(0.1ppm~1.0ppm) ・プール(0.4~1.0ppmの範囲) | 60,000 倍 (1000ml:0.016ml) |
- 「1ppm = 0.0001%」。
- 「%」と同じく、濃度を表すときに使われる単位。
希釈計算機

原液が6%(60,000ppm)以外の次亜塩素酸については下記の希釈計算機を使って計算式を求めてね💡
原液の濃度: %(1ppm = 0.0001%)
目的の濃度: %
作りたい液量: mL(ミリリットル)
必要な原液量: ml
必要な水量: ml
倍率換算: 倍
もっと詳しく計算したい方はこちら♪
つけおきの時間は!? どうやって使い分けるの?
皆さんが一番気になるのが、つけおき時間ですよね💡
次亜塩素酸ナトリウムの殺菌力はとても強力で、一般的なモノは2分間浸れば除菌が可能です。

基本は2分なんだね💡
木製品の場合は5分間つけよう♪
コーティングされていない木製品の場合、奥に染み込みこませるために余裕を持って5分間つけるとより効果的に除菌できます💡
木製のまな板や、柱など家の木部を除菌する場合は5分間つけおきしておきましょう。

木製品の場合は5分くらい浸すと安心💡
ノロウイルスなど、強いウイルス・細菌を除菌したければ10分!
大抵の菌・ウイルスに対しては、2分間のつけおきでも効果がありますが、ノロウイルスのような強敵となると、2分間では除菌できません。
そのため、ノロウイルスがいるとわかっている排泄物や、危険のある便器では10分以上のつけ置きをしておきましょう💡

強力なウイルスの場合でも10分漬けておけば不活性化できるなんてすごいね💡

次亜塩素酸ナトリウムは「有機物」があると効果が弱まるので、排泄物に直接使用する場合は0.1%以上の濃度で使うといいよね💡
- 基本は「0.04%~0.06%」で10分漬け置きすればOK!
- 汚れなど有機物が多い場所では0.1(1,000ppm)%で使用すると安心!
注意!
- 雑巾など、頻繁に除菌するものを、その都度10分以上漬けると痛みが早いので注意!
漂白が目的なら30分!
黒カビを落として漂白したり、布の染みなどを漂白するなら30分以上つけ置きをしてしっかりと汚れを落とします💡
次亜塩素酸ナトリウムは、汚れなどの有機物で効果が弱まるため、漂白の前に表面の汚れをしっかりと落としておきましょう。
- 0.04~0.06%の次亜塩素酸ナトリウム溶液に30分つけ置きで漂白できる!
次亜塩素酸ナトリウムで消毒後に水拭きは必要?不要?
次亜塩素酸ナトリウムで消毒後、水拭きは必要なのでしょうか?
これほど強力な殺菌剤なので、多くの人は不安に思うでしょうが、実は、次亜塩素酸ナトリウムには分解しやすく残留しないというメリットがあるのです💡
乾燥時に蒸発して無害化される!
次亜塩素酸ナトリウムは、不安定で分解されやすく、乾燥に伴って塩素ガスが抜けて無害化されていきます。
そうです! 掃除後、水分が蒸発していれば有害物質は何も残らないのです💡
もし、わずかに水分が残っていても、次亜塩素酸はヒトのタンパク質にふれるとすぐに塩と酸素に分解されて無害化されます(有機物に弱いという点)。

つまり、フキンで拭いたり、霧吹きでまいたり、すぐに蒸発する用途であれば水拭きする必要はないってこと💡

使うときにはきちんと換気しながら使おうね💡
- 気になる方は、掃除後に乾拭きをしておきましょう💡
次亜塩素酸ナトリウムを使用する際の注意点!
- 酸性洗剤と混ぜると塩素ガスが急激に発生して危険!
- 酢酸、クエン酸、炭酸、アルコールなどと混ぜるのもダメ!
- 酸素系漂白剤と併用すると効果が落ちる!
- 高濃度溶液を扱う際は、必ず換気を行う!
- 高濃度溶液を扱う際は、必ず手袋を着用する!
次亜塩素酸ナトリウムの注意点はこちら💡
高濃度で使用する場合は手袋は必須!心配な方はさらにゴーグルやマスクを併用すると安心です。

そして💡換気は必ずしようね💡
混ぜなくても塩素ガスは発生するからね💡
- 金属に触れると腐食するので注意!
- メラミン食器に使用すると黄ばむ!
- 獣毛の製品!
読者コメント欄♪
次亜塩素酸ナトリウムの濃度と使用用途について分かりやすく記載されているので助かります。
メーカーの商品には次亜塩素酸ナトリウムを人体に使用しないようにと記載されていますが、水道水にも使われていたとは知りませんでした。
これから50ppmにして人やペットへスプレー用で使ってみたいのですが、安心して使いたいのでこのデーターの出典先を教えていただけませんでしょうか?
よろしくお願いします。
山本さん
コメントありがとうございます^-^ノ
0.005%(50ppm)の次亜塩素酸ナトリウム水溶液は、実際にアトピー性皮膚炎の治療として使われているデータがあります。
次亜塩素酸ナトリウムは、プールや水道水の消毒にも認められていて、実は、薄い溶液としては皆さん日常生活の中で当たり前のように触れている物質なんですね!
余談ですが、以前、ワイルドブルーというプール(今はない)で、規定量を超える「水着が漂白されてしまうほど」の塩素濃度で運営していた期間があり問題になったことがあります。
実際、僕もなんとその期間中に問題のプールに遊びに行って案の定水着の色が抜け落ちた経験をしたのですが、特に健康上皮膚にも全く問題はありませんでした〜^-^;
ということで、一般家庭用商品のメーカーとしてはなるべくミスなどで問題を避けるために人体へは利用して欲しくないでしょう^-^;
でも、きちんと分量を間違えなければ、プールにも普通に含まれています。
▼次亜塩素酸ナトリウムについては、海外文献を検索すると多くの情報を得られますので、興味があれば有効な利用法についても調べてみて下さいね
https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02241174
早速ご回答ありがとうございました。
ご紹介いただいた海外の事例などでは皮膚への影響はなさそうな気がしました。
ただスプレーが目に入っても大丈夫なのかな、という心配は残りますのでまずはきちんとした濃度管理ができるのかから始めたいと思います。
NKKのワールドブルーには行ったことがありませんでしたが、近所にあった髪や皮膚が白くなるといわれていた塩素くさいプールに喜んで通ったことを思い出しました。